解説: Expedition 33 - PROLOGUE. ルミエール
舞台の始まりは海上の孤島都市ルミエール (Lumière) と、対岸に広がる超現実的な大陸 (The Continent)。崩壊 (Fracture) で大陸から切り離されて 67 年、毎年巨人ペイントレスが大陸で目覚めモノリスに描く数字に達した市民が花びらのように霧散するゴマージュ (Gommage) が繰り返されてきた。今年の数字は 33。プロローグは、世界の謎を解きペイントレスを討伐するための第 33 遠征隊が結成されて大陸へ出航するまでのルミエールの一日を描く。
Table of Contents
1.
ゴマージュ
1.1.
ギュスターヴとマエル
冒頭、主人公のギュスターヴ (Gustave) がソフィーという女性について会話する場面から始まる。ギュスターヴはルミエール屈指の発明家で、ルミエールでは都市の防衛や農業インフラを手がけている。彼の最大の発明であるルミナ・コンバーター (Lumina Converter) は、大陸に住むモンスターのネヴロン (Nevron) を倒したときにクロマを抽出し、ピクトスのルミナを生成できる。このルミナコンバーターにより第 33 遠征隊は過去の遠征隊に比べて格段に有利になっている。
ギュスターヴと話しているマエル (Maelle) はギュスターヴの
ギュスターヴがソフィー (Sophie) という元恋人のために赤いバラを拾い、マエルについて屋根の上を移動する。途中でマエルがギュスターヴに模擬戦を挑み、これが戦闘チュートリアルとなる。
1.2.
ソフィー
屋根から降りた先の広場で、ギュスターヴはソフィーにバラを渡す。ソフィーはギュスターヴの元恋人。ギュスターヴとは子供を持つことへの根本的な意見の相違で 4 年前に別れている。彼女はマリエとの会話で「私は絶望的な世界に誰かを連れ込むほど身勝手じゃないだけ」「そのせいで、私は一番愛していた人との関係を壊してしまった」と語っている。二人は互いへの愛が消えたわけでも、他の誰かができたわけでもない。しかし、ギュスターヴを送り出す「世界を変えるのは頑固者よ。そしてあなたほど頑固な人は知らない。」というセリフは象徴するように、ギュスターヴの信念を理解しつつも別れた苦しみを抱えている。ゴマージュの日にギュスターヴがソフィーのそばにいたのも、完全に途絶えていた関係の復縁ではなく、互いの気持ちを認め合った上での最後の一日だった。
ソフィーは現在 33 歳であり、今日のゴマージュで抹消されることを理解している。街中では今日のゴマージュで抹消される人々が花の首飾りや頭飾りを着け、残る人々と最後の会話をしながら港に向かっている。画家ニコラスの場面では、ソフィーとギュスターヴの模擬戦がダンスとして描かれ、回避のチュートリアルとなる。
ギュスターヴとソフィーが港に向かうと、ペイントレスが目覚めゴマージュが始まる。
1.3.
遠征を支える三つの力
クロマ (Chroma) はこの世界のあらゆる生物に内在するエネルギーそのもの。ゲームプレイ上は生命力やマナのようなもので、通貨や素材の役割を持ち、商人との取引や武器強化などに使う。
ピクトス (Pictos) はクロマで作られた紋章 (ピクトグラム)。肌や機械に刻み込んだり、体に装備することで、単一の特殊能力を持つ。冒頭でギュスターヴやマエルが何もないところからグラップリングフックを召喚したり、剣を出現させて模擬戦をしたのは、すべて体に刻まれたピクトスの特殊能力。体に装着するタイプのピクトスは各キャラ 3 枠まで装備できる。
ルミナ (Lumina) はピクトスの特殊能力の複製。ピクトスを装備して 4 回の戦闘をこなすと、そのピクトスのルミナ (特殊能力の複製) ができあがり、他のメンバーもその特殊能力を付与できるようになる。通常、1 人につきピクトス 3 枠分の特殊能力を得るのが限界だったが、第 33 遠征隊員はルミナ・コンバーターによって 3 枠の制約を超えて多くの特殊能力を重ねがけできることが、過去の遠征隊と比べて決定的に優位な点となっている。
各ルミナにはコスト (1~20 程度) が設定されており、各キャラにはルミナポイントと呼ばれるルミナの装備可能上限がある。つまりルミナポイント内でキャラの特性を考慮して装備するルミナをやりくりする。ルミナポイントの基本値はキャラのレベルと同じ値。ルミナのカラー (Colour of Lumina) を使うとルミナポイントを増やすことができる。
2.
祭典
ゴマージュが終わると Expedition 33 を送り出す祭典 (Festival) が始まる。ここで多数の NPC と交流できる:
ルシアン (Lucien) とカトリーヌ (Catherine): Expedition 33 の仲間の遠征メンバー。ソフィーを失った失意のギュスターヴに最初に声をかけてくる。
アラン (Alan): Expedition 33 の司令官。
リュシー (Lucie): 元遠征メンバーだが参加を取りやめた女性。「満足こそが最高の幸福かもしれない」と語り、残された時間の中で心の自由を見出す生き方を選んだ人物。
アレクサンドル、ギヨーム、アドリアン: ギュスターヴの 3 人の弟子。遠征中の記録用ジャーナルを渡してくれる。
リシャール (Richard): 息子ジュール (Jules) のために軍服を縫った人物。ギュスターヴに託され、港にいるジュールに渡すとクリムゾン・ユニフォームが解放される。
アントワーヌ (Antoine): ルミエールの歴史に関するクイズを出し、正解するとフェスティバル・トークンをくれる。正答は「崩壊は 67 年前」「最初に大陸に向かったのは Expedition Zero」「戦闘で一定時間経つとピクトスを使って習得できる能力」。
ルネ (Lune): この時点で既に遠征メンバーとして祭りの場にいる。アントワーヌのクイズの答えを事前に教えてくれることもある。
3.
エマの送辞と出航
ギュスターヴの双子の姉で議長でもあるエマ (Emma) が祭典会場に現れ、ギュスターヴに遠征への不満を表明する。発明家のギュスターヴはルミエールに必要な人間であり、また養妹マエルを連れて行くことへの批判も述べている。エマは遠征を「血も涙もないギロチン」と呼び、愚かな行為だと断じる。それでも立場上、「ルミエールは君たちと共に戦う」と見送りのスピーチを行い、Expedition 33 は出港する。
ここでプロローグが終了し、次の章へ進む。



